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★乃木坂倶楽部とダナエ★

乃木坂倶楽部  萩原朔太郎

十二月また来れり。
なんぞこの冬の寒きや。
去年はアパートの五階に住み
荒漠たる洋室の中
壁に寝台(べっと)を寄せてさびしく眠れり。
わが思惟するものは何ぞや
すでに人生の虚妄に疲れて
今も尚家畜の如くに飢えたるかな。
我れは何物をも喪失せず
また一切を失い尽せり。
いかなれば追わるる如く
歳暮の忙がしき街を憂い迷いて
昼もなお酒場の椅子に酔わむとするぞ。
虚空を翔け行く鳥の如く
情緒もまた久しき過去に消え去るべし。

十二月また来れり
なんぞこの冬の寒きや。
訪うものは扉(どあ)を叩(の)っくし
われの懶惰を見て憐れみ去れども
石炭もなく暖炉もなく
白亜の荒漠たる洋室の中
我れひとり寝台(べっと)に醒めて
白昼(ひる)もなお熊の如くに眠れるなり。


国会図書館の「近代デジタルライブラリー」できける朔太郎本人の朗読がまたいい味を出しています。
http://rekion.dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3571577




重病をわずらってらした藤原伊織氏の最期の作品集の一作「ダナエ」に何度も登場する詩
邪推ではあるけれど、死を目前に心境を表しているのだろうか。

大好きな作家の最後の一冊、ずっと大事に取ってきたけどついに読んでしまった。
作者は世界に別れを告げようとしていたのだろう。

表題「ダナエ」はレンブラントのダナエ事件を下敷きとした話で、タイトルから漂うパセティックな感じとは
少々違った趣きのある作品。藤原さんファン以外にもぜひ。

藤原さんの作品では「テロリストのパラソル」という本が一番好きかな。









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ちなみにアイドルの方ではない
[ 2016/04/18 22:04 ] 大人のための自由研究 | TB(0) | CM(0)

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